街歩き+喫茶(時々映画)

差別論研究会から、新たに街歩きBlogへ

マンガ

はるき悦巳『じゃりン子チエ』

はるき悦巳『じゃりン子チエ』

 私が物心ついたとき、アニメーション『じゃりン子チエ』が、金曜夜7時から放送されていた。子どもの頃は楽しく見ていただけなのだが、今、改めて『じゃりン子チエ』の世界観を受け止めると、考えるべき論点がたくさんあることに気付く。

 ヒロインのチエちゃんは勤労少女である。憲法や労働基準法に抵触する環境で生活している。父親のテツはネグレクトと判断されかねない。母親のヨシ江は働いて家計を支えながら、チエの世話をしている。オバアとオジイは、チエに積極的に関わっている。

 周囲の登場人物も、様々な立場の人々が出てくる。ホルモン焼「チエちゃん」の常連の二人組は日雇い労働者である。賭場の胴元のイカサマに対してテツが騒動を起こし、友人で警察官のミツルが後始末に苦労する。小鉄とジュニアなどの人間くさい猫もいる。

 舞台となる「西萩地区」は、一見すると無法地帯にも見えるが、そこには表現し難い秩序がある。まさに、地域のダイナミズムである。『じゃりン子チエ』は、差別論研究会として読むべき作品であると確認しておきたい。

 このような『じゃりン子チエ』の世界を真面目に研究する「関西じゃりン子チエ研究会」があり、書籍も出版している。

関西じゃりン子チエ研究会編 199309=20070107 『新装版『じゃりン子チエ』の秘密』,データハウス,219p. 1000+税

cf.
関西じゃりン子チエ研究会
http://www.jarinko.com/
じゃりン子チエ オフィシャルホームページ
http://www.futabasha.com/chie/

(K)

差別に向き合うマンガ

吉村和真・田中聡・表智之著『差別と向き合うマンガたち』という本が、2007年臨川書店から出版されています。

■以下、臨川書店より抜粋
http://www.rinsen.com/books/visual.htm

メガネ男子や大食漢がヒーローになれないのは、なぜ? 歴史マンガの野蛮人が文明人へと変貌したのは、なぜ? マンガには、私たちの思想の〈型〉が反映されている。それはどのようにして生まれ、形作られ、再生産されてきたのだろうか? 「マンガを読むこと」によって刷り込まれてしまう常識や感性に、三人の論者が迫る!

●吉村和真(よしむら・かずま)/京都精華大学マンガ学部助教授
●田中聡(たなか・さとし)/立命館大学非常勤講師
●表智之(おもて・としゆき)/京都国際マンガミュージアム研究員

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チェックしなければなりません。

(Y)



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